料理研究家として多数の著書やテレビ出演を通じて料理哲学を発信し、「おふくろの味」という言葉が流行語にもなった土井勝先生は、今もなお料理界の巨星です。その土井勝先生の名前を冠した株式会社土井勝は、先生が遺した「おふくろの味」を受け継ぎ、料理学校や飲食店を展開してきました。その後、土井勝先生をよく知る世代の方々が入居されている高齢者施設からの強いご要望をいただき、現在は高齢者施設向けに「おふくろの味」をご提供しています。
食事がおいしいことは、何よりも大切です。土井勝先生もおいしさを通じて愛情やぬくもりを伝えることに尽力されました。和食のイメージが強いかもしれませんが、和食・洋食・中華、全てのジャンルでおいしい料理を研究し、多くのレシピを世に送り出しています。
土井勝先生が生涯を通じて研究してきた家庭料理をもとにオリジナルレシピを構築し、栄養満点の食事に仕上げました。高い再現性を守るために食材の仕入れや加工工場の厳選、その加工工場が得意とする調理(料理)を見極め依頼するなど、品質の維持に努めています。こうして生まれた「土井勝ブランド」を毎日の食卓でお楽しみいただきます。
高齢者施設に入居されているみなさんは、食事を選べません。それぞれの施設が契約している給食会社からの食事が提供されますが、これがおいしくないと1日に3回もある機会が楽しいものではなくなってしまいます。おいしい食事はこの3回の機会を楽しいものにするだけでなく、日々の生活に潤いをもたらすでしょう。高齢者施設の数が増え、差別化が求められる時代において、食事がおいしいこと、しかも土井勝先生の料理であることは、先生をよく知る世代の方々にとって強いインパクトとなります。
提供するお食事が安全であることは、言うまでもなく重要な品質です。特に高齢者のみなさんにとっての日々の食事であるだけに、より確かな安全性が求められます。工場で完全調理済みの料理をクックフリーズ(急速冷凍)、ご提供の直前まで高度な衛生状態を確保しています。加工工場はすべて品質管理が行き届いた国内工場で、衛生管理の新基準であるHACCPに準拠することで加工段階での安全性も確保されています。
高齢者の皆さんにとって最適な栄養価、摂取カロリー(1,500kCal相当)を厳密に計算し、安心して食べていただけるものをお届けします。
利用者さまの好みやお体の状態はさまざまです。お一人お一人がおいしく食べていただくために、特別食や禁止食などにも対応しています。嚥下状態によって、やわらか食が必要な方にはムース食を、アレルギーなどの事情によって禁止食がある場合は、代替メニューをご提供いたします。
また、朝食は和食と洋食から選択が可能で、利用者さまの好みにもきめ細かく寄り添います。
高齢者施設の事業者さまにとって、食事は施設の特長や差別化に関わる重要な経営課題です。1日に3回ある食事の機会が楽しいものになることは、利用者さまにとってもQOLの向上に深く関わります。そこで当社は、高齢者の方々に高い知名度を誇る「土井勝ブランド」をご提案いたします。多数の著書やテレビ出演などでご存じの方が多く、施設選びの大きなアドバンテージになります。
おいしいことや知名度の高さだけでなく、コスト面でも施設経営をサポートいたします。一般的に高齢者施設の食費は毎月4万円程度で、1日あたりに換算すると1,000円未満になります。材料価格や人件費の高騰などを考えると、このことは今後大きな問題になることが予想されますが、当社は1日3食を低価格でご提供することが可能です。コストを抑えながら「土井勝ブランド」をご活用いただける環境を用意いたしました。
※価格については当社へお問い合わせください。
土井勝先生は戦時中、あの戦艦大和の料理担当を務めていました。事情あって大和を降りた後に大和は沈み、多くの同僚が亡くなってしまいました。「生き残った自分の役割は何か?」と自問自答した結果、導かれた答えは、料理で人と人の懸け橋になることでした。戦時中に一度は途切れてしまった豊かな食文化を発展させ、後世に伝えることがライフワークとなったのです。
高齢者施設の入居者さまが自分で食事を選べないことは、戦時中と通じるものがあります。だからこそ、3度の食事を潤いのある豊かな時間にしたい。次の食事は何かなと楽しみにしてもらいたいとの思いが、1つ1つのレシピに強く反映されています。
入居者さまにとって高齢者施設は、長年住み慣れた家ではありません。だからこそ「おふくろの味」をご提供して、自分の家のような感覚を味わっていただきたい。当社は業務を通じて、土井勝先生の思いをさらに多くの方々にお届けしたいと考えています。